顎関節症の治療は、「歯が正常な位置でかみ合っているかどうか」つまり「上下の歯の接触により下顎骨の重心が身体の真ん中を通るかどうか」を見ながら行います。上でもご紹介したように、下顎骨は頭蓋骨から筋肉のみでぶら下がっており、顎の位置はかみ合わせ、咀嚼筋、顎関節の3つに影響を受けており、この3つのバランスを調整することで顎関節を正常な位置にもっていきます。つまり、上下の歯が単純に接触しているだけでは、バランスが不十分な場合もあります。
この3つのバランスが崩れると、歯と歯の間にすき間が出来たり、歯にひびが入ったり、あるいはぐらぐらしたり歯の先端が異常にすり減ったりといった症状が出ます。
また、人間の身体は、顎を引くと頭の上を前に出し、逆に顎を前に出すと頭の上を後ろにして身体全体のバランスを取ろうとします。つまり、顎関節の異常はそれをささえる筋肉にも影響し、顎の位置が本来正しい位置からずれてしまうと肩こりや首筋の痛みなどの症状も出てきます。
顎関節症の治療は、身体全体の重心・筋肉・顎関節の状態を分析し、適切なバランスを取る位置を探し出すことから始まり、これに必要なかみ合わせや矯正の治療を行なっていきます。
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